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ミニアルバム
「FIVE STUFF」

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【通常版】
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■収録曲
1.イーグルマン
2.黒い太陽
3.タイニー・パンク
4.欲望
5.トゥデイ

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<Podcastインタビュー>
平山雄一の「ライヴハウス虎の穴」

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LISTEN UP〈2008/08/13掲載〉
2008/07/21@稲毛K'S DREAM
【“blue blue Planet”リリースイベント LISTEN UP Presents】


祝福ムードに包まれた、ホームグラウンドでのレコ発自主企画イベント

LISTEN UP〈2008/08/13掲載〉_e0197970_0395720.jpg
 多くの海にて海開きが行なわれていたであろう「海の日」の7月21日。千葉県の有名な海水浴スポットの一つでもある、この稲毛にあるライヴハウス「K’S DREAM」では、7月9日に待望の新作ミニ・アルバム『blue blue Planet』をリリースしたばかりのLISTEN UP主催のレコ発イベントが行なわれていた。

 今回で6回目となるこの自主企画イベント。じつは朋友バンドの真空ホロウとの交歓イベントも兼ねており、LISTEN UPにとってもホームグラウンドのようなこのK’S DREAMはその晩、祝福ムードに包まれていた。
そんなこの晩のイベントのラストを飾るべく21時40分頃。スクリーン代わりにPVが流れていた幕が上がり、戦隊ヒーロー的なポーズを取るLISTEN UPの4人のメンバーの姿が現われる。多少の苦笑が混じりながらも歓迎ムードの中、メンバー各人楽器を持ち、再びドラムの前に集結。円陣を組み、気合いを入れると同時にライヴがスタートした。

 女性ドラマーである八尋絵美のタイトなドラムとドライヴィング感溢れる津久井佳之のベース。サビのキャッチーな連呼する部分ではお客さんも楽しそうに合わせて歌っていた1曲目「アイオブミー」からステージ&フロアに一体感が生まれる。ドラムがリズムキープする中、ギターの坂口剛が大仏のお面をかぶり、ヴォーカルのMCに合わせコミカルなダンス。それを苦笑し、見流すように、2曲目の新曲のサマーソング「morning shimmer」に突入。まるで自転車を漕いでいた暑い夏の日を思い起こさせるこの楽曲。途中の16分になるところでは、盛り上がり&高揚感もバッチリで、曲全体で高揚感や爽快感を醸し出しつつ、アウトロでは開放感を味合わせてくれた。
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 ギターのディレイの残響音が残る中、3曲目にはまるで傍らにいて歌いかけられているかのようなナンバー「グロウプ」が飛び出す。中間部の一度ドラム落ちになり、再度楽器が加わり、色付いていくアレンジには関心させられた。それにしてもヴォーカル&ギターの古澤正弘は、まるで何かをオーディエンスに伝えるのが、言葉でも足りないように、もどかしさを含んだジェスチャーを交え、歌を声はおろか全身を使って伝えてくれる。その姿勢が、なんとなく歌や演奏だけでは伝え切れない、何か特別な感情や思い入れまでも含み、それがより楽曲の真意や想いを伝える効果を生んでいた。

 4曲目は今までの楽曲や会場の雰囲気をガラッと変えるかように、怒濤で勢いのあるナンバー「パストラベル」に突入。「もう~なんて言わないで」と歌われる歌に、夏の持つ刹那感が重なり合う。サビのストレートになるところでは気持ち良さも倍増。お客さんも自然と手を上げて呼応していた。

 ここまでほぼノンストップで来た彼らにしばしのチューニング・タイムがやって来る。静けさの中、次の曲につなげるシットリとしたMCの後、5曲目のミディアム・バラード「一人の夜と、君の声」に入っていく。まるで星空とつながっているような気持ちになり、愛しい人の声が急に聞きたくなる胸を締めつけるミディアム・バラードだ。しっとりと始まりながらも、ラストに向かうに連れ、壮大にジワジワと広がっていく、まるで主人公の心模様を描いたような歌と演奏に会場中が聴き入っていた。

 ここでMC。本日は奇しくもベース津久井の誕生日。メンバーから本日共演したバンドのメンバーやお客さんからの寄書きがステージ上で贈呈される。感激する津久井。LISTEN UPに対しての今までと今後の意気込みを感謝の意も含め語ってくれた。そして、再びLISTEN UPの世界観にグイッと引き戻すかのように本編ラストの「KOI」が始まる。<世界がみんな嫌っても自分だけはずっと好きでいるよ>と歌われるこの歌に、"そう、大丈夫なんだ!!"と心押された人も多かったことだろう。楽曲が終わった時には、開放的でブライトな気持ちとちょっぴりの勇気をもらった感じがしたのはきっと僕だけではないだろう。
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 そして、アンコール。ブレイヴ感のある明るいギターカッティングが響き渡ると同時に、それに合わせ会場中から自然と手拍子が沸き起こる。正真正銘のラストは「coco」だ。明るく勇気の湧いてくるナンバーに、ラストはお客さんもハミング部分を大合唱。まさにハッピーエンドな気持ちにさせられた。

 僕の住んでいる街からは一都二県をまたにかけ、往復4時間をかけて観に行ったこの晩のライヴ。にも関わらず、その距離もアッと言う間に感じたのは、行きのワクワク感と、観終わった帰りの満ち足りた気持ちがあったからに違いない。

●取材・文/池田スカオ和宏、撮影:大和田啓一

⇒LISTEN UP オフィシャルサイト
⇒LISTEN UP シングル『LOVE BOAT』インタビュー
by ex_musicmall | 2010-12-05 00:42 | ライヴレポート
noodles〈2008/08/06掲載〉
2008/07/14@下北沢CLUB Que
【CLUB Que 夏ノ陣 2008 RETURN TO NATURAL VS SERIES】


観客を“拒まない空気”がライヴの一帯感を生む

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 日本、海外を問わず、独自のスタンスで活動するガールス・ギターバンド“noodles”。UNDER THE COUNTERとの2マンで行なわれた今回のライヴ。会場のCLUB Queには、音楽を、そしてバンドを楽しもうという雰囲気が流れていた。

 対バンのUNDER THE COUNTERの元気のいい演奏が終わると、noodlesのメンバーは、まるでそこにいることが当たり前のように現われ、演奏を始める。愛器のフェンダー・サイクロンをかき鳴らし、少し鼻にかかる印象的な声で歌うヴォーカル&ギターのyoko。傍目には女性なのだが、ギターソロなどで、真剣にギターと格闘する男の子っぽい姿には時折、ドキっとさせられる。シンプルながら力強いayumiのドラムに、グイグイと引き込んでいくikunoの歪んだベース。ライヴハウスに彼女達の心地よいグルーヴが流れていく。

 会場のノリは、微妙というか絶妙な脱力感。進んでノッていくというよりは、音楽に身を任せて漂っている感じとでもいおうか? バンドと観客の空気も、自分の部屋でバンドが演奏、またはリハーサル・スタジオにオーディエンスが紛れ込んでしまったくらいの、フレンドリーな雰囲気だ。実際の距離よりも、彼女達の観客を“拒まない空気”がライヴの一帯感を生んでいるのかもしれない。
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 noodlesは正直、“上手いバンド”ではない。だが、彼女達は、そのヘタウマ感も含めて完成されているバンドで、評価するのに“テクニックがどうの”とか、”グルーヴがどうの……”なんてことを口にするのさえ、野暮な話だ。逆にどんなに上手いアーティストも、どんなに演奏力のあるバンドも、彼女達の生み出す“ユル・カッコよさ”を生み出すことはできないだろう。ある意味、我々日本人は音楽やロックに対して、上手さやストイックさを求めてしまうきらいがあるが、本来ロックや音楽なんてモノは楽しむためにあるもので、気持ち良ければそれでいいのである、その辺りのさじ加減を上手くわかっている彼女達が、ロックの本場・アメリカで評価されるのもうなずける話だ。

 いつまでも変わらないであろうnoodlesのロック。熱すぎるサウンドやシリアス過ぎるロックに疲れた時には、ぜひ聴きたいバンドの一つだ。

●取材・文/西沢八月、撮影:川合 泉

⇒noodles オフィシャルサイト
⇒noodles ミニ・アルバム『SNAP』インタビュー
by ex_musicmall | 2010-12-05 00:31 | ライヴレポート
竹内電気〈2008/09/01掲載〉
2008/08/11@下北沢CLUB Que
竹内電気【switch.pop.breaker】


ポップソングを単なるポップなメソッドで伝えない
彼ららしさが垣間見えたライヴ


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 事務所から本日のライヴ会場へと向かう電車の中。普段なら帰宅ラッシュ時で超満員なこの時間の小田急線なのだが、今日はちょっとしたゆとりがある。そんな光景に"ああ、世間はお盆なんだな……"なんて実感するも、"もしや今夜のライヴもお盆なのでガラガラなのでは……"などと考えながら、本日のライヴ会場のQueの中に入る。しかし、やはりここだけはお盆知らず。電車での余裕が嘘のように超満員であった。

 今日は名古屋を中心に活動を行なっている5人組のポップス・バンド、竹内電気を観に来たのだ。前出のバンドのCABLLETSのプレイが終わり、まだその熱が残っているステージ上にキーボード他がセットされ、機材で賑やかになっていく。そんな光景を眺めながら待つことしばし。ファンキーで爽やかな山下達郎の「SPARKLE」のSEに乗ってメンバーがステージに登場する。その爽やかなSEとリンク、いや相反するように、上手(かみて)ギターの斉藤が髪止めを外し、セクシーに髪をかきあげる。「キモい」と「可愛い」の声が同じぐらい、苦笑の混じり合う客席からステージの斉藤目掛けて飛んでくる。

 ウィンドシンセ風のメロウなイントロと、ファルセットなコーラス、夏を感じさせる、彼らにはちょっと似合わない(失礼!)部分と、ドライヴ感とダイナミックさのある「summer time」から、この日のライヴはスタート。進むに連れ、曲の感情に身を任せるように、リードギターの竹内サティフォと斉藤によるツインギターとベースの加藤の前列3人が激しく体を動かしながらプレイ。それを観た僕の前にいた女の子達は、作品の印象以上の動きだったのか? 何度も「暴れるねぇ」「このバンド暴れるねぇ」と嬉しそうに連呼。そう、彼らは、その作品からはちょっと想像しづらいが、けっこうアクションの激しいバンドなのだ。そして、この曲では、間奏部分にてリードギターの竹内によるライトハンド奏法も冴える冴える。
竹内電気〈2008/09/01掲載〉_e0197970_0204092.jpg
 続いて2曲目はドラムのビートに合わせての手拍子の後、サビの部分の上昇感と開放感が印象的な「Hello Mr.Regret」に突入。そして、ここでも待ってましたとばかりに、メロウなギターソロを見せる竹内。そう、このバンドの魅力の一つに竹内のギターソロがあり、それは彼らの曲のほとんどに入っていたりする。そんな彼のギタープレイは、この後も曲ごとに存分に披露されていく。そして、3曲目は顔に似合わず(度々失礼!)、サイドギター&コーラス、時々ヴォーカルをとる斉藤が、甘く切なく歌う頭から入り、途中からのガツンとしたバンド・サウンドへのシフトチェンジがゾクッとさせる「nice to meet you」。Aメロでは、ベースラインとドラムといった音数の少なさから入るも、だんだんと音が加わり、サビではガツンとくる曲構成と、Bメロからはヴォーカルが斉藤からキーボード&ヴォーカルの山下にスイッチするといったバリエーションを楽しませ、併せて楽曲のドラマ性をより味合わせてくれた。

 そして4曲目。ベースのイントロが始まるやいなや歓声が上がる。そう、彼らの中でも人気の高いナンバー「RxIxSx」が飛び出したのだ。アーバン性とソフィスケイトさが中心にある同曲。そんな中、これまでタイトでスムーズなドラムを叩き出していたドラマーの苅谷が、歌詞の表わす感情の起伏や気持ちの揺れ動きを演奏面でも演出するかのように突如暴発性を交えて叩き出す。そして、それを経ることで、通常メロに戻った時により優しさやポップさが際立ったのだった。ポップソングを単なるポップなメソッドで伝えない彼ららしさも垣間見れる一瞬であった。

 そして、BOOWYのような歌謡ロック的な歌詞とアッパーさが魅力の「beat」が飛び出すと、ステージの色も変化する。今までのミッドのテンポの楽曲からノリの良い楽曲の登場に吸い付いてくるオーディエンス。特にサビのストレートになるところではかなりの盛り上がりを見せ、間奏のツインギターによるカッティングで絡み合うところと、そこを抜け出しサビに向かう開放感には、みんな"たまらない!!"といった表情を浮かべていた。続いて斉藤のちょっと長めのMCの後は、6曲目に8月20日に発売するニュー・シングル「milk tea」を一足先に披露。2本のギターとキーボードが切なく絡むイントロ。一瞬段々と音量も下がり、元に戻った際にガツンとくることを狙ったアレンジも秀逸。晩夏のこの時期にぴったりであったことも付け加えておこう。そして、ラストは明るくポップ、次へしっかりとバトンを渡すかのようなナンバー「Baby,I love you.」をプレイ。間の斉藤による甘い独白的な部分は賛否両論かもしれないが(笑)、ラストに向かって広がっていくワイドさが印象的なこの曲では、けっきょく最後はみんなを幸せな顔にさせたのが印象的だった。

 見かけ以上に爽やかで若者的(笑)な彼ら。僕の前で観ていた女の子達は、彼らのステージを初めて観て、果たしてどんな印象を持ったのだろう。彼らのライヴが終わってからしばらくは、嬉しそうに何か色々と話していたところをみると、かなり気に入ったように見受けられた。
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 ●取材・文/池田スカオ和宏、撮影:JOHN.C. B

⇒竹内電気 オフィシャルサイト
⇒竹内電気 アルバム『PLAY』インタビュー
⇒竹内電気 【「SHY!!」release tour -KONJOH-】ライヴレポート
by ex_musicmall | 2010-12-05 00:21 | ライヴレポート
つしまみれ〈2008/07/30掲載〉
2008/07/8@代官山UNIT
【つしまみれとロックとビアで】


ロックへの愛情を感じた一夜

つしまみれ〈2008/07/30掲載〉_e0197970_23205067.jpg
 SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)への参加や数回に渡るアメリカ・ツアーにより、もしかしたら日本よりもアメリカでの評価が高い?ガールズ3ピース・バンド“つしまみれ”。そんな彼女達が5月にリリースしたミニ・アルバム『つしまみれとロックとビアで』を引っさげて、代官山UNITでツアーファイナルを行なった。片岡大志をプロデューサーに迎えたポップな3曲と、斉藤匡崇をエンジニアに迎えた凶暴な4曲が同じ盤に収まってしまうという乱暴なアルバムが、どのようにライヴで消化されるのか非常に楽しみなところだ。

 サイケな雰囲気を持つ「新しい世界の夜明けはとりあえずROCKとBEERで」でライヴはスタート。まずは満員の会場の緊張をほぐすとでも言わんばかりに、ゆらゆらとした空間へ引き込んでいく。そして、「とても下品でうるさい曲をやります」という、まり(Vo.&G.)のMCの後に演奏された「良いテンポです。」、「アメリカのハンバーガー」では、空気が一転、モッシュができるほどの激しい演奏をぶつけていく。かと思えば、「エアコンのリモコン」のような、ポップでキャッチーなナンバーもさらりとこなしてしまう彼女達。新曲のまったりとした「いそぎんちゃくひともんちゃく」、しっとりとした「ママのうた」で奥の深いところを見せつける。まりはギタリストとしてはお世辞にも上手いタイプではないのだが、愛用のブルーのフェンダー・ジャガーを抱え、時には凶暴なトーンで、また時にはスウィートなアルペジオを抱きしめるように大切に弾く姿が印象的だった。
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 ステージに桜をイメージした絵や花札調のパネルなどが並べられ、いやがおうにも気分が盛り上がった中で演奏された「さくらんボーイ」では紙吹雪が舞い、フロアは爆獣暴動、モッシュの嵐。続いて「海老原眞治」「おじいちゃんのおズボン」「パンクさん」と、まさに怒涛の楽曲の波状攻撃だ。そして「脳みそショートケーキ」では、まりが客席ヘダイヴ!! やよい(B.)とみずえ(Dr.)の強力なリズムの上で自由奔放にギターをかき鳴らし、叫び、感情のままをぶつけていく、まり。3ピースという最小限の編成ながら、それぞれのメンバーの主張と自信に満ちたパフォーマンスがグイグイと観客を楽曲に引き込んでいった。

 多種多様な音楽性を飲み込む雑食性と、それを強引なまでに自分達のものにしてしまう懐の深さ、そして、できるのにもかかわらず、安易にキャッチーな路線へはいかないところに彼女達のロックへの愛情を感じた一夜だった。
つしまみれ〈2008/07/30掲載〉_e0197970_23212321.jpg
 ●取材・文/西沢八月

⇒つしまみれ オフィシャルサイト
⇒つしまみれ ミニ・アルバム『Six Mix Girls』インタビュー
by ex_musicmall | 2010-12-04 23:22 | ライヴレポート
さかいゆう〈2008/07/30掲載〉
2008/07/12@渋谷PLUG
さかいゆう【What's goin' on vol.8】


ウォーミーでソウルフル、それでいてスウィート

さかいゆう〈2008/07/30掲載〉_e0197970_2032889.jpg
 東京の気温が今年最高を記録した7月12日。その気温さえ軽く超えてしまうぐらい熱いライヴが、渋谷はPLUGにて行なわれた。アクトは「さかいゆう」。ウォーミーでソウルフル、それでいてスウィートなヴォーカルが魅力のアーティストだ。今回のライヴは、彼の主催するシリーズ・ライヴ【What's goin' on】。ワンマンだったり、気に入ったバンドを呼んだりと、今回で開催するのは8回目。この日はワンマンライヴであった。

 満員のフロア。みんなの体温や期待値でライヴハウス内の気温も上昇。じっとしているだけでも汗がジトッとしてくる。じつは彼の作品を聴いたことはあったのだが、実際のライヴを観るのは今回が初めて。彼の大人を感じさせる音楽性から想像していた客層よりも多少若い人が多いことに少々驚く。

 クラブジャズ系のBGMが流れる中、待つことしばし。ドラム、ベース、キーボード、ギター、女性コーラス二人が順に現われる。BGMがフェードアウトしていき、代わりにフェードインしてくる登場したバンドによるファンキーなビートに乗せ、手拍子が沸き起こる中、さかいが登場。ウォーミングアップに、コール&レスポンスで会場を温め、そのまま1曲目のミディアムでムーディ&メローなナンバー「Midnight U...」に突入。最後の夜の刹那感を、甘さと切なさを交え上手く描写しているこのナンバーは、長めのギターソロが心に秘めた高揚感を煽るように響く。リリックの<君に甘えられるのも少しだけ2>なるフレーズも、今宵は<PLUGに甘えられるのもあと少しだけ>と変更して歌い、かけがえのないこの夜を1曲目からバッチリと演出してくれた。

 そして間髪入れず、ハンズクラップの中、2曲目の「よくばりホリデイ」に続く。ピアノの音色も間奏にグッと来、ブルージーなギターソロが心を焦がすこのナンバー。ピアノとヴォーカルだけになり、その後、再び楽器が入り、さらなる盛り上がりを見せるところはライヴならではのアレンジだ。ここで「熱いけど、汗で一緒にビチョビチョになりましょう」の軽いMCの後、ストリングスの音色と躍動感溢れるビート。そして、「俺は生きている」の生命力溢れるメッセージ、叙情性と上昇加減が上手くブレンドされたナンバー「Dreaming」を披露した。
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 ここで再びMCに入り、その後、女性コーラスとさかいの歌をイントロデュースに「ワビサビSOUL」~マーヴィン・ゲイの「I want you」をメドレーでプレイ。哀愁と感情移入たっぷりにカヴァーされ、さかいの甘くもポップス性を有した歌が上手くマッチ。原曲より体温を10度は上げてくれた。そして、その体温をいきなり人肌まで戻すように、久しくライヴで演っていなかったという「恋日和」をプレイ。しっとりと、まるで何かを取り戻すかのように歌われる歌に、主人公のだんだんと溢れだしていく感情を重ね合わさせる楽曲だ。

 続いて、例え死のうと思った時があっても、ギリギリでスイッチを押さないように、自分に言い聞かせるように作り、歌ったという「無言の月」が披露される。あまり良い日ばかりじゃないけど、それらも含め丸ごと愛している自分を愛しく思えてくる楽曲に、その晩来ていた多くの人が、最後は希望の光に包まれたに違いない。途中には、彼のとっさのアドリブなのだろう、フィッシュマンズの「ナイトクルージング」の1フレーズを盛り込んでいたのも印象的だった。

 ここでメンバー全員一度ステージからはけ、さかい一人が残り、弾き語りで昨晩できたばかりだという、彼の故郷である土佐清水の想い出や父親のことを歌った、新曲「ふるさと2008(仮タイトル)」を披露。今や、さかいの胸の中にしかない想い出を、強弱をつけたメロディアスなピアノに乗せて歌われたこの曲は、今でも、いや、今だからこそよけいに強く感じる故郷や両親への愛を感じさせた。

 曲が終わり、観客各々が自分自分の故郷や両親への想いを馳せている中、再びさかいのピアノのイントロデュースに乗り、メンバーが一人ひとりステージに戻って軽いセッションが始まる。そしてそこからスティーヴィー・ワンダーの「Until you come back to me」のカヴァーに突入。二人の女性ヴォーカルがパワフルかつソウルフルにリレーション式に歌い、そこにさかいが歌を引き継ぐ。各メンバーのソロ回しを間に加え、コミカルなコール&レスポンスのあとは、お金が無いことのジレンマを歌った、盛り上がりナンバー「MoneyCrush」になだれ込んだ。
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 そして、本編ラストは、P-ファンクやワシントンGO-GOを思わせる、ここまでこの日守ってきた、ムーディさや甘い雰囲気を一気にブチ壊す(良い意味で)かのように、新曲「ケセラセLife」に怒濤の突入。まさに“炎上”という感じで、ヴォーカルというより、アジテートに近い、さかいの歌。やぶれかぶれと暴発感がたまらない。いやー、聴き終わった後にはかなりスッキリした(笑)。

 アンコールで戻ってきた彼が歌ったのは、山下達郎のナンバー「蒼茫」のカバー。さかいの弾き語りの歌い出しと、2番ではバックも入るスタイルで披露された同曲は、ジワジワとやってくる歓喜もひとしお。ラストのハミングする箇所では、会場中が大合唱。もちろん僕も歌った。そして、今日一日の自分の歌を支えてくれたことへの感謝も込め、もう一度メンバー紹介。正真正銘のラストは、ノリの良い、アッパー性も持ち合わせたミッドナイト性とアーバン性、そしてスウィートさがたまらない「SHIBUYA NIGHT」。作品同様、ギターの竹内のラップも絡み、ラストに向かうに連れ、ますますのヒートアップを見せてくれた。

 まさに演る方も観る方も汗びっしょりの約2時間。帰りの電車の中まで身体が火照りっぱなしだったのは、ライヴハウス内の熱さだけではなかったのだろうと、帰りの電車で思い返していた。

●取材・文/池田スカオ和宏、撮影:川合 泉

⇒さかいゆう オフィシャルサイト
⇒さかいゆう メジャー・デビュー・シングル『ストーリー』インタビュー
⇒さかいゆう 2ndシングル『まなざし☆デイドリーム』インタビュー
by ex_musicmall | 2010-12-03 20:35 | ライヴレポート
騒音寺&SCOOBIE DO〈2008/07/23掲載〉
2008/07/04@下北沢CLUB Que
【第18回 SHIMOKITAZAWA MUSIC FES.】


ニューロックシティ「京都」の顔役、騒音寺
VS 押して押して、煽りまくる、SCOOBIE DOの金メダル級のステージ


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 これはロックの王道なのか、それとも邪道なのか。独自のコンセプトで徹底的に鍛えられたロックンロール・ショーを売り物にする2バンド、騒音寺とSCOOBIE DOが火花を散らす。人生観を色濃く歌に反映させ、それを強力なリズムに乗せてビシッと届ける2バンド。オーソドックスなスタイルながら、客席を見渡せば若いオーディエンスがぎっしり。決してオールドスタイルではない証拠だ。王道ではあっても、邪道であるわけがない。さあ、毎年恒例の下北沢音楽祭の一貫としてCLUB Queで開催された“VS SERIES”注目カードの開幕だ。

 最初にステージに現われたのは騒音寺。くるりも一目置く、ニューロックシティ「京都」の顔役だ。キャリアは永いが、最近ようやく東京に頻繁にやって来るようになった。線の太い音楽性と、天才的な客いじりが評判を呼び、すでに下北沢や川崎で相当なポジションを築いている。SEはエレキの巨匠・寺内タケシの「羅生門」。マニアックな選曲だ。ドラムスはサウザー、ベースはCO☆HEY、二人のギタリストは銀色長髪&Tシャツ&ストラトの岡と、スーツ&真っ黒オールバック&ギブソン335のTAMU。ヴォーカルNABEは豹柄のジャンプスーツでもっとも正体不明。登場しただけでインパクトがある5人組だ。イントロに合わせてNABEが左右にポーズを決めて、アップテンポの8ビート「社会の窓から」でスタート。独特の視点から世の中を見つめるリリックなのだが、それを目いっぱい叫んだりはしない。70%の力でメッセージを伝えるあたり、やはりタダモノではない。
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 「フジロック、出演決定しました!」とNABEが第一声をあげると、「ウォー!!」と歓声が返ってくる。「いやいや、たいしたことないですから。苗場食堂の初日のトリ。ちょっと恥ずかしい」と、まずは得意の“引き技”。フジ出演ネタだけで押さないのが、騒音寺のツカミなのだ。「では、夏向きの曲をやります。夏と言えばTUBEか騒音寺。『フェンスに腰掛けて』です」。始まったのは60’Sグループサウンズ風のサマー・チューン。ルーツロックから古きよき歌謡曲テイストまでレパートリーにしているセンスが面白い。ガッツリ押しまくるフロント陣の背後で、335のTAMUが渋い裏メロギターを弾いている。カッコいいです。そんなロマンチックな曲の後はシャープなシャッフル「Body talk shuffle」、ゴリゴリのR&B「ニグロの血」ではオーディエンスがピョンピョン跳ねる。さらに<おーい、クスリ屋さん>と呼び掛ける「Drug store boogie」のクレイジーさ加減が快感至極だ。

 「あほうな仲間」ではオーディエンスの男の子をステージに上げて、一緒にダンス。その後、女の子も上げる。やっぱりね(笑)。NABEがカン高い声で<楽しい時間は短いぜ>と歌う「Life is beautiful」が、胸にジンと来る。この緩急の付いたロック・マッサージが気持ちいい。スカのリズムを織り交ぜたり、ダンサブルなリズムをうまく使って盛り上げる。そうしてオーディエンスの耳にしっかりと歌を伝える。ベテランなのに、伸び代充分。笑わせ踊らせながらのその手腕は見事で、堂々たる日本語詞使いバンドと見た。
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 満を持してSCOOBIE DOの登場だ。あったまった炎のような会場に油を注ぐ4人。暑苦しいったらないぜ(笑)。ヴォーカルのコヤマシュウのマウスハープがQueに響き、オカモト“moby”タクヤのドラムがQueの空気を一気に塗り替える。1曲目は「Beautiful Life」。「ぶっ飛ばして行こうゼエエエ」と叫ぶと、続けて「Back On」。これがすごかった。スカみたいなブギーみたいな強烈なリズムをぶちかました挙げ句に、オーディエンスに超難しいハンドクラップを強要する。あ、難しいと思ってるのは僕だけね、みんなはコヤマのクラップにぴったり合わせて叩いてるし。ナガイケジョーのチョッパーベース・ソロが炸裂し、息吐く間もなくドラムが♪タカタカドコドコ♪とタムを回して「Disco Ride」に突入。コードを刻むマツキダイジロウのギターの音がメッチャクチャいい。続く超速ナンバー「だめだこりゃ」まで突っ走る。

 「スウィーートソウルスィンガー、よろしく! 元気にしてるか? 早くもロックロールって遊び、始めちゃってます。騒音寺、そでから観てて、早くオレらもやりたいなって思ってました。ロックロールって名前のお祭りやろうと思ってます。どうですか? どうですか?」。もうマシンガンのようにコヤマはしゃべりまくる。これがSCOOBIE DOの芸風。“引き技”を有効に使う騒音寺とは正反対に、押し技一筋で会場全部を巻き込んでいく。リズムに集約されたテクニックをフルに活かしてのアンサンブルは、北京の金メダル級。スピード社の水着を脱ぎ捨てて泳いでいるのか、オマエらは!(笑)
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 きちきちタイトなドラム、間を活かしたベース、最高に敏感な部分をかき鳴らすギターが織りなす「Don't Stop The Music」で、コヤマはファンク・ダンスを踊ってみせる。細かく決まったリズムを大きなグルーヴで捉えていて、このバンドの音楽性の高さを感じさせるシーンだった。

 「Hey、everybody。楽しんでるか。今日のチケットはヤフオクで28万でも安いくらい。今から来るヤツは30万円だな、¥2,000ドリンク付きで」。会場から笑いが起こるが、コヤマは笑わない。そこが美意識、そこがSCOOBIE DOのテンポ。押して押して、煽って煽って。「騒音寺、初めて観たのは神戸のSTAR CLUB。この時代のバンドじゃねーと思ったね」。会場が大笑い。が、コヤマはマジな口調で続ける。「騒音寺、こんなバンド、昔にもいねーし、未来にもない。本気でファンキー。<飲んで騒いでイカ食って>なんて歌詞、他に絶対ない。普通は<飲んで騒いで夜が明けて>とかだろう? そうじゃないかい?」。

 かく言うSCOOBIE DOだって、時代を遥かに越えている。お互いをリスペクトし合うロックロール対バンイベントは、ラストまで1℃も下がらず、熱いまま終わったのだった。
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●取材・文/平山雄一、撮影:川合 泉

⇒騒音寺 オフィシャルサイト
⇒騒音寺 ベスト・アルバム『THE BEST OF SO-ON★G』インタビュー
⇒SCOOBIE DO オフィシャルサイト
by ex_musicmall | 2010-12-01 17:13 | ライヴレポート


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