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2.黒い太陽
3.タイニー・パンク
4.欲望
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<Podcastインタビュー>
平山雄一の「ライヴハウス虎の穴」

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皆さんの好きなバンドも教えて!!
毛皮のマリーズ② 〈2008/05/21掲載〉
毛皮のマリーズ② 〈2008/05/21掲載〉_e0197970_15304945.jpg

◆前バンド解散からたった1週間で結成。毛皮のマリーズ現在までの紆余曲折

エキサイト:まずバンド名が気になったんですが。「毛皮のマリーズ」という名の由来はどこからついたんですか?
志磨:たとえばローリング・ストーンズだったら、彼らのフェイバリットだった、マディ・ウォーターズの「ローリング・ストーン」という曲からつけたりと、好きなバンドの曲からつけることがあるじゃないですか。僕らもそのようにしようと。だったら、“あえて音楽じゃないものからがいいな”と思って。僕は音楽以外では、美輪明宏さんや寺山修司さんが好きなんですけど、美輪さんも出演した「毛皮のマリー」という寺山さんの戯曲があって、そこからいただいたんです。
エキサイト:このバンドの方向性は、志磨くん個人の考えがけっこう反映されていたりするんですか?
志磨:ある程度そうなってますね。このバンド以前にも僕はバンドを演っていて、そのバンドは超スパルタで、各パートの細部まで僕が把握していて、メンバーにも意見をガンガン言いまくっていたんです。そうしたらギターの子がちょっとおかしくなっちゃって(笑)。ちょうど僕は新しいことをやりたくなっていた時期でもあったので、その子には悪いんですが、“これでゼロから始められるな”と思ったんです。「もう、これは解散や」と。ただ、その時は次のライヴまで7日ぐらいしかなくて(笑)。「一週間後までに新しい曲を作り上げるから!!」と、次のライヴでは、新しいバンドとして演ることにしたんです(笑)。
エキサイト:では、それが今の毛皮のマリーズの母体になっていると。
志磨:ですね。その後に続いてドラマーも蒸発しちゃうんですけど(笑)。だから、ろくにライヴも出来ず、レコーディングばかりやっていました。そんな時に、京都にチェルシーってバンドがいたんですが、毛皮のマリーズの前のバンドで前座を演らせてもらったことがあって。その時に僕はギター&ヴォーカルだったんですけど、光栄なことに、それをチェルシーの馬場さんが覚えていてくれて。彼から、「新しいバンドを一緒に演らないか?」と声が掛かったんです。
エキサイト:まさに人生の岐路ですね。
志磨:憧れの人やし、何が起こるか見てみたくなって。しかも、その馬場さんの新しいバンドには、これも僕の大好きだったバンド、キング・ブラザーズの初期のドラマーのジュンさんもいて。まさにドリームチームや日本選抜に選ばれたみたいな気分になってしまったんです(笑)。だから、「彼らと一緒に音を出してみて、“自分で作り出す音楽では、これには勝目がない”と思ったら、僕は京都に住んでそのバンドに入る」とメンバーには言ったんです。その後、馬場さんとたくさん喋って、一緒に曲を作りまくっていたら……二人ともそれで気が済んじゃって。どうしても、“これで演っていこう!”、“一緒に一旗揚げよう!”って気持ちまで到らなかったんです。
エキサイト:楽しかったんだけど、一緒に演っていくバンドではなかったと。
志磨:たぶんそこでは二人とも音楽的な充実が、上手いこと得られなかったんでしょう。けっきょく、馬場さんとは「今後も遊びでやろう」となって。ちなみにその時のバンド名は「ザ・ショック」でした(笑)。ただ、僕はその時に、“馬場さんがヴォーカルやったら、こういうバンドにしよう”というイメージが湧いていて。例えば、ストーンズとイギー・ポップが一緒になった……僕はプライマル・スクリームも好きなんですけど、あれがもっとノイジーになったような、すごくラウドでヘヴィなロックンロールと、そこに僕の好きなグラム・ロックの要素も取り入れた、言わば『ロッキー・ホラー・ショー』みたいなものをイメージしたんです。でも、けっきょく話はおじゃんになった(笑)、“だったらそれを自分で演ろう!!”と。
エキサイト:そこから今の音楽性に向かってきたんですね。
志磨:そうですね。2ndアルバム(2007年12月5日リリース『マイ・ネーム・イズ・ロマンス』)が出る頃に、僕が元々得意やったものが、そこに上手く混ざってきた感じかな。1stより2ndのほうが、より自我は出てきてるし。

◆常にイメージを作りつつも、それを壊し続けていたい

エキサイト:今回のミニ・アルバム『Faust C.D.』は、じつは2ndアルバム『マイ・ネーム・イズ・ロマンス』と同時期にレコーディングをしていたそうですね。しかも、その時期、そのままバンドが消滅しそうな状態だったと。
志磨:ええ。2nd用の曲は、その時点でほとんどあったんです。で、“そろそろ録ろうか……”という時に、色々と考えちゃったんです。
エキサイト:それは?
志磨:例えば、「毛皮のマリーズはすごい」「あいつらは毎回何か新しいことをする」みたいな、僕らが生んだイメージが一つの生き物みたいになって、そいつはそいつで成長を始める。すると、仮に僕らのライヴが革命やったとしたら、今度は革命の革命を起こさなきゃあかん、みたいなプレッシャーが生まれたんです。
エキサイト:受け手側のイメージが一人歩きしていったと。
志磨:そう。僕は逆境大好き人間なので、絶対に自分のイメージよりも速いスピードで生きていきたいんです。何でも“期待に応えたろう!!”と。でも、その時点では、みんなの持つ“毛皮のマリーズに対するイメージ”にほぼ追いつかれていたんです。これは自分が作ったから分かるんですが、ジェット・コースターがあって、今は上り調子で、僕は作曲者やから一番前に座っていて、後ろにはメンバーやスタッフがいて、その後ろにお客さんが乗っている。それで一緒に高みに上って行くんやけど、僕はその先に急降下していくのが見えたんです。でも、まだ後の人たちは気づいてなくて、むしろ、まだまだ上がると思ってる。で、これはマズいなと。そこで、自分で生んだイメージをさらに飛び越すとしたら、もう解散しかないと(笑)。“1stアルバムとラスト・アルバムしか出さなかったバンド”でええやろうと。だから、「一本でもしょうもないライヴを演ったら、それを解散ライヴにしよう」とメンバーには言ったんです。毎回、持ち時間が30分あったら、その間に何か奇跡かドラマを必ず起こす。野球で言うたら、毎回ヘッド・スライディングみたいな。高校野球とかはあとがないから、プロ野球よりも泣けるじゃないですか。あいつらは負けることが許されない。でも、バンドはその辺りがすごくあやふやなんです。“音楽なんだから、一人でも分かってくれる人がいればいい”とか……。
エキサイト:非常にストイックに物事を考えるタイプなんですね。
志磨:実は僕、ロックにまつわる、ルーズさやダーティさって意外とイヤなタイプで。可能な限りスポーティで健全にやりたい。バンドにしても頭数が多すぎると思うし、どんどんトーナメント式にしてほしいし、僕らだけでも、そういった気概は持っていたいなと。なので、“今後、当面のライヴで何も起こらなかったら、今録っているアルバムは自ずとラスト・アルバムになるやろう”と。だから、当時の僕は完全に傍観者。まさに「バンドvs僕」みたいな構図で。みんなも訳分からんくなって、ギターは折るわ、ドラムは壊すわ、もう無茶苦茶。しまいに僕はライヴ中にギターの越川と大ゲンカをして、ライヴの途中で怒って帰ったことがあったんです。「もうやめようぜ、お疲れさん」と。
エキサイト:そこで一度解散を決意するわけですね。
志磨:そうなんですけど、これまた上手いことに次の日がギング・ブラザーズの復活記念パーティライヴだったんです。ここまで僕がストイックにロックンロールを演るようになった理由の一つがキング・ブラザーズなんですが。僕は、“何とか答えを出さんと、一生彼らに会われへんようになるな……”と、答えを必死に考えたんです。そこで、「とりあえず、明日はキングの前でどうしても演奏はしたい」「たまたま毛皮のマリーズのメンバーみたいな感じにはなるけど、弾きたかったり、叩きたかったりしたら参加してくれ」とメンバーに伝えたんです。でも、その日のライヴが非常に充実感があるもので。その時に、改めて“充分にバンドとして成立できるかも”と思ったんです。「一本でもダメやったら解散するぞ」言うてから、もう十何本も演ってましたからね。いつの間にかポテンシャルが備わっていて、ある程度のものは4人で乗り越えていたんでしょう。そんな時、【夏の魔物】って大きなフェスで、お日様の下でバーンと演ったんです。そこで、“これがロックンロールや”といったライヴが出来たんです。それが2ndアルバムのレコーディングの最中で。ベーシックを録り終わった頃でしたね。

◆逆の意味も含めて、『Faust C.D.』は入門編になるかもしれない

エキサイト:今回の『Faust C.D.』は、当初、『マイ・ネーム・イズ・ロマンス』と同時期のリリースを考えていたそうですね。内容的にも対になるものだそうですが。
志磨:同時に出せるんだったら、『マイ・ネーム・イズ・ロマンス』は、今あるポップな曲を全部詰め込んだ、ゲスト・ミュージシャンも呼んだ豪勢なものにして、『Faust C.D.』は4人の音だけのギスギスした作品にしようと思っていたんです。1stアルバムで、その時点でのベスト的な内容のものを出して。その後に『マイ・ネーム・イズ・ロマンス』を出して、「マリーズ、売りに出たよ」と思われるのもシャクだったんで(笑)、同時、もしくは直後に『Faust C.D.』が出れば、「日和った」なんて言うヤツもビックリするやろうと(笑)。
エキサイト:この『Faust C.D.』を、一言で表わすならどんなアルバムですか?
志磨:やっぱり、タイトルからも思わせるように、“悪魔の”とか“地獄の”とか、そんな形容詞が嘘じゃない内容になってるんじゃないかな。それこそバンドごと地獄に突き落とした時期に作ったので(笑)。実際に歌詞も<俺一人立ち向かう>とか、<アホじゃ無理><グッバイ・ソー・ロング>って言葉を使っていて、すごくネガティヴなんですけど、逆にものすごい熱量の曲がバンバン入ってますからね。“2ndの反動を、このミニ・アルバムで”とは思っていましたが、まさかここまでになるとはって感じで。レコーディングも2ndの予備日にやりましたからね。「あと3日しかないけど、曲は任せろ」と。結果、僕が3日間で全て作りました(笑)。
エキサイト:その当時の勢いを象徴するのが、やはりパンク/ハードコアのルーツが見える「非・生産的人間」でしょうね。タイトルからして終わりを予感させる(笑)。
志磨:うん、終わってますね(笑)。その時はホント、イライラしてたんですよ。今、聴き返すと、まさに頭クルクルパーですね(笑)。自分で自分のイメージを撹乱するようにしているところもあって。あえて捉えどころがないようにしていると言うか。自分でやっておきながら、過敏に反応しちゃうんですね。例えば、「ストゥージーズ」と称されただけで、「今は違う!」って(笑)。だから、「ハートブレイクマン」みたいな曲があったら、その一方で「非・生産的人間」のようなハードコアは絶対に必要やったんです。「毛皮のマリーズってどんなんや?」と言われても、誰も例えられないようにしといたら、次もどんなことも出来るじゃないですか。だから、そういった意味では、意外と「非・生産的人間」は衝動的じゃないのかもしれない。逆に、“計算して打った一手”みたいな(笑)。
エキサイト:なるほど(笑)。『Faust C.D.』でマリーズを初めて知る人も当然いるでしょうけど、このアルバムを最初に聴かせちゃっていいのかなとも思いますよ(笑)。
志磨:でも、僕の中では、けっこうこの『Faust C.D.』って、毛皮のマリーズの全てが入っていると思っていて。60〜70年代からずっとあるロックンロールと言われる曲が頭とケツにあり、ストゥージーズを思わせる曲もあり、とてもメロディのキレイな曲もあったり、あえてシンプルに刻んでいる曲も作れたし。まさに“どんなバンドか分からへんやろ!!”って作品(笑)。その意味では、逆に入門編になれるかもしれない(笑)。
エキサイト:すでにツアーもスタートしていますが、観たことのない人に、マリーズがどんなライヴをしているのかの説明をお願いします。 志磨:ズバリ、甲子園!!(笑)な音楽活動ですからね、ウチら。ロック・ファンって、ロックに過大な期待を抱いちゃうじゃないですか。それこそ“明日のことは考えてへん!!”みたいな。でも、実際にはきっちり翌日も同じMCしていたりね(笑)。曲順も然り。でも、僕らは一切、そういうものがないんです。“それで本当にロック・バンドは成立するのか?”の実験台になりたい。“期待を裏切ってほしい”ってリクエストもあって難しいんですが、常に“何じゃコリャ?”っていうものを見せていきたいですね。

⇒CD情報へ
by ex_musicmall | 2010-09-16 15:35 | インタビュー
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